king gnu常田が親友・綾野剛主演映画主題歌を作曲「俺、これ以上いい曲書けないんじゃないかな…」

主題歌でコラボした（左から）藤井道人監督、綾野剛、常田大希

　俳優の綾野剛（３８）が主演する映画「ヤクザと家族　Ｔｈｅ　Ｆａｍｉｌｙ」（藤井道人監督、来年１月２９日公開）の主題歌「ＦＡＭＩＬＩＡ」を、「Ｋｉｎｇ　Ｇｎｕ」の常田大希（２８）が率いる音楽家集団「ｍｉｌｌｅｎｎｉｕｍ　ｐａｒａｄｅ」が担当していることが２５日、分かった。

　映画は、綾野演じる孤独な青年・山本が、舘ひろし（７０）演じる柴咲組組長との出会いを機にヤクザの世界へと足を踏み入れ、“家族”という居場所を守るために生きていく２０年間を、３つの時代を通して描いたヒューマンストーリー。主題歌起用は、脚本を読んだ綾野が直感でひらめき、藤井監督に提案したことがきっかけだったという。

　プライベートでも親しく、表現者としても互いに刺激し合う関係である綾野と常田。綾野は「今自分たちが心の中に宿している静かなマグマを治癒してくれるのは大希しかいなかった」と語る。直々のオファーを受けた常田も、映画の世界観に触発され、約１週間というスピードで楽曲を書き下ろし「（完成版を見て）号泣しちゃいましたね。曲を作った過程とか関係なく、ただただ映画に持っていかれて。自分が作ったもので号泣を加速させられるとは思ってなかった」と話した。

　「ＦＡＭＩＬＩＡ」はＫｉｎｇ　Ｇｎｕの井口理（２７）もボーカルで初参加しており、繊細でありながら包み込むような力強さをもった楽曲。綾野が「人生最愛のレクイエムが生まれました。“ＦＡＭＩＬＩＡ”は私にとって永遠」と話すと、藤井監督も「こんなに素晴らしい曲でこの映画を終われるならもう思い残すことはない」と感激した様子だった。２人からの賛辞を受け、常田は「俺、これ以上いい曲書けないんじゃないかな…」と冗談めかしながらも、最強の映画主題歌が完成したことを喜び合った。

　◆ｍｉｌｌｅｎｎｉｕｍ　ｐａｒａｄｅ　常田による音楽家プロジェクト。アーティストやクリエイターのアイデアを内包し「クリエイティブファースト」の価値観のもと、メンバーも自在に伸縮する新しいスタイルの音楽を提供する。楽曲ごとにボーカルは異なり、これまでｃｈａｒａや中野裕太らが参加。井口は今回が初参加だが、「Ｋｉｎｇ　Ｇｎｕ」の新井和輝、勢喜遊はほとんどの楽曲でメンバーに名を連ねている。

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